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2007年04月05日

『ラッシュライフ』と『陽気なギャング』

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現代小説に慣れるシリーズ第3弾。伊坂幸太郎。

読んだのは以下の7冊。

『ラッシュライフ』(新潮社、2002年)
『陽気なギャングが地球を回す』(祥伝社、2003年)
『重力ピエロ』(新潮社、2003年)
『アヒルと鴨のコインロッカー』(東京創元社、2003年)
『魔王』(講談社、2005年)
『砂漠』(実業之日本社、2005年)
『陽気なギャングの日常と襲撃』(祥伝社、2006年)

『チルドレン』と『死神の精度』の人気があるらしいのだけれど、
単行本化されてないのが痛い。この頃金欠…。


ということで、まず、『ラッシュライフ』。
wikipediaによると、伊坂幸太郎は、
2002年の『ラッシュライフ』で評論家に注目され始め、直木賞候補になった2003年の『重力ピエロ』で一般読者に広く認知された。
らしい。

『ラッシュライフ』は確かに面白い。
4人の物語が互いに交差して、影響を与えていく。
伏線が多くある中で、4人の出来事の時系列を決定するのに重要なのは、
留学生のアンケート、宝くじ、犬、ミケ、強盗の老夫婦などである。
プロットが緻密に練られており、
読者の頭の中で時系列が解き明かされていくのに無理がない。
(時系列を詳しく知りたい人はこれらのブログをどうぞ。
 ・『ラッシュライフ』 解体。(ネタバレ記事です。読了後にお読み下さい!!)
 ・ラッシュライフ

さて、僕がこの『ラッシュライフ』を評価するのは、
もちろんストーリーを複雑に絡ませておいて、ラストで綺麗に解くその上手さもあるが、
小説の扱っているテーマの爽やかさを挙げたい。
そのテーマとは「人生の豊潤さ」である。

エッシャーの絵(兵士達が階段を上がったり下がったりしている騙し絵)と、
「ラッシュ(lash、lush、rash、rush)」に込められた意味。
つまりこういうことだ。
物事は、人の解釈によって意味が変わる。
エッシャーの絵を見て何を感じるか。ラッシュとはどういう意味か。
物事は思いも拠らないやり方で連鎖している。
ある物がある物に影響を与え、そしてそれが自分に戻ってくる。
人生はラッシュである。

こういった口にすれば当たり前のことを、ワクワクと描いてくれた。
「今日という日は誰かにとっての特別の日で、
 誰かにバトンを渡すことでその人の一日が、次に別の人の特別な一日につながっていく」
という奇跡を描いてくれた。
僕が一番好感を持ったのは、次のフレーズだ。
まだ出会っていない見知らぬ誰かが、城の屋上を歩いているところを想像する。

ネタバレになるので詳しくはかけないが、
知らず知らずのうちに自分がバトンを渡した相手のことを、
登場人物たちは想像する。想像するのだ。
だとすれば、物語で最後にバトンを渡された人間は、誰のことを想像するのだろうか。
…見知らぬ誰かだ。
この一行で、物語は閉じずに、可能性として広がっていく。

その誰かは、志奈子かもしれない。志奈子が変われば、佐々岡が変わるかもしれない。
可能性は開かれている。

そしてもう一点。
志奈子と戸田の物語が最初と最後に挿入されているのには理由がある。
最後にバトンを渡される人間(Aとしよう)は、たった一日の描写しかされていない。
そしてそのたった一日で変わったのだ。
もしも、その日の朝にAが戸田とあっていたら、
例の賭けの結果は変わっていただろう。
しかし、Aにとっての「特別な一日」を経て、あのラストシーンがある。

連鎖と同時に、「人がたった一日で変われること」はこの小説のテーマだと思う。
戸田が、「絵の価値はイマジネーションではなくて、価格表の桁数で決まる」と
信じる人間であることも重要だ。
彼に対するアンチこそが、「想像する」という言葉なのだ。

話が複雑なので、一気に読んだ方がいい作品。


陽気なギャングが地球を回す』、『陽気なギャングの日常と襲撃』。

これらの作品については伊坂幸太郎作品全体に通じるダメ出しをしたいと思う。

まず一つに、ストーリーが読めてしまうこと。
布石が明らかに布石過ぎる。「あっ、あれはそういうことか!」という驚きが少ない。
もちろん、他の作品も含めて成功しているところは多々あるのだが、
読者の裏切られ率が小さい気がする。

二つ目は、会話の内容や地の文の比喩がオシャレにしようという意図が見えすぎる。
色んな書評で「ウィットに富んだ会話」とか書かれたりしているが、
僕が読んでいると「ウィットに富ませよう感」が漂ってきて鼻に付く。
そこで揚げられる知的な教養も(例えば音楽、哲学、文学)、
少し安っぽい感じがするのは何故だろう。(村上になれすぎたからかw?)
地の文の比喩もそうだ。比喩の為の比喩な感じがして、
「イメージ伝達手段」としての本来の意味が薄らいで、人工的な感じがしてしまうのだ。

三つ目は、『砂漠』の感想で書こう。


さて、少し貶してしまったが、『陽気なギャングシリーズ』をはじめとする伊坂作品で
評価している点ももちろんある。

それは、キャラクターが立っていることだ。
ある小説を指定されたら、
台詞だけでどのキャラクターが言ったか読者は当てることができるだろう。
『ギャング』でも4人のメインキャラが全員立っているから、
物語がハキハキ進む。響野の能力がどこまで役に立っているかは分からんがw

個人的に、『ギャング』シリーズは端的に娯楽だ。
僕は基本的に小説や漫画の映像化を望まないが、
『ギャング』シリーズは是非動きを持ってやってほしい。
まさに映画的な作品。(実際映画化されている。まだ見てないけど。)


こんな強盗なら悪くない!

医学生を教える家庭教師をしています。
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posted by あゆ at 02:09| Comment(0) | TrackBack(1) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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ラッシュライフ/伊坂幸太郎
Excerpt: ラッシュライフ/伊坂幸太郎 バラバラに進む五つの物語が最後に全て繋がリます。 以下ネタばれに注意してください。
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Tracked: 2007-05-06 12:20
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