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2007年08月28日

複雑・相対

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・現在の「複雑性」の概念は、過去にあった「単純性」という対概念を失ってしまった。対概念のない概念は無内容と紙一重であるが故に、「複雑性」はその意味で不安定だ。

・単純だと考えられていた要素は、実は全て複雑だったのだ。単純なものなど最早存在しない。全ての要素は無限に細分化・相対化されるため、複雑である。

・民主主義も、自由主義も、資本主義も、人権も、国家主義も、民族主義も、伝統も、平等も、博愛も、それらを正当化する根拠はどこにもない。

・しかし、根拠がないものを採用することには価値がある。

・という価値観にも根拠はない。

・どこからか始める必要がある。その地点は、便宜上の出発点であって、恣意的なものだ。そこには偶然性も必然性もない。最後の根拠は、常に最後から二番目の根拠でしかない。

・思想群・学システムは円環構造を形成し、自律的な区別基準を持つ。普遍性は複数存在する。それを超えた、普遍的な普遍性など恐らく、存在しない。

・「お互いの承認」なんてやり方で現在の調停が出来るはずがない。「自著を批判する人間を著者は受け入れるべきだ」?違うだろ。承認とは、 著者の前で本を読まずに燃やす人間を受け入れることだ。

・社会には合意形成の振る舞いだけがある。根拠がないものを根拠があるように見せ掛け、複雑な事態をなるべく単純に見せるのだ。

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2007年08月27日

不確か

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・社会の圧倒的な不確かさに気付いた時、人は震える。社会には、比喩ではなく、確かなものは何もない。本当に何もない。このことに対する気付きは、数学者が四次元を頭に描くことが出来た瞬間に似て、経験ではなく思考操作の中で了解され、個人の中の爆発として体験される。

・全ての制度、全ての思想は、適当だ。何の根拠もなく採用されている。その採用が人々に幸せを齎すということにして、採用されている。

・社会学は自明を疑い、様々な物語を解体してきた。しかし、反常識ゲーム・反自明性ゲームとしての社会学も、様々なレベルの共同体幻想を解体させる左翼も、役割を終えた。何故なら、自明性のなさは出発点であり、前提だからだ。それは最早暴くものではなく、根拠のなさは驚きではない。幻想は終わった。神以外の神も死んだ。

・全ての価値観は対等であり、優劣をつける手段は原理的に存在しない。あるのは、どの価値観を採用するかという戦略だけだ。

・人々がある価値観を採用するには、幻想がなくてはならない。その価値観が優れているという幻想だ。故に、幻想は否定された後、戦略の為に再生産される。現実主義者たちは、幻想を作る。その最たるものが、多数決にせよ何にせよ、価値観に優劣をつけることが出来るという幻想だ。「正しい価値観は人によって異なる」という幻想だ。

・しかし現実はそうではない。「正しい価値観」自体、個人のレベルでも存在しないのだから。あるのは、「採用している価値観」だけだ。けれど、「採用している」という感覚は社会運営に好ましくないので、人々の心の中には「信念」として形成された方がいい。つまり、「ひとまずそういうことにしている」のではなく「本気でそう思っている」方が社会的に面倒が少ない。また、個人も楽しい。何故なら信念には強度がある。だから「個人のレベルでは正しい価値観がある」という幻想が要請される。現代日本においては、システムの中でその幻想は上手く再生産されている。

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2007年08月19日

案外忙しい

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最近忙しくて、とてもとても更新が滞ってしまいました。
なもんで過去日記を埋めて行きます。

一番上の更新履歴という記事を見ると、どういう順番で更新したか分かります。
(つまり、日付順に更新してないってことです。)

これだけじゃなんなので、
「テンプレート変えました」って報告するためにテンプレートを変えてみました。
さっぱりしたのでよろしくお願いします。

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2007年08月15日

靖国参拝

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今日、靖国を参拝してきた。僕が初めて靖国を参拝したのは数年前のことなので、まあ常連でも何でもない。高校時代から思想的な右傾化(もちろん僕は中道化だと思っているのだが)が始まったことを考えれば、数年間東京にいながら靖国に参拝しなかったことになる。

靖国は右にも左にも一つの記号だ。それは政治問題を超えて、個人の内面で葛藤を生じさせる。僕が靖国参拝しなかったのは、僕なんかが行っていいのか分からなかったからだ。僕は靖国に何の思い入れもない。僕の祖先が祀られているかもしれないが、知らない。そのような状況で「行く」という選択をするのは、何か嘘っぽかった。行って何に感謝するのか。何を想うのか。「保守派として行かなくてはならない」という想いはもちろんあった。自分を納得させるために。しかし同時に、「保守派として」という言葉を用いた途端、大切なものが損われた。自分の思想的な立場を自分で守るために参拝するのは嫌だった。

そもそも保守派というのは、靖国参拝について、左・右に関わらず行くのが当たり前と考えている。ここで言う「当たり前」というのは「行くべきだ」という意味ではないが、置いておこう。故に参拝は保守の表明でも何でもない。保守派はこの観点から、靖国に参拝するか/しないかという次元ではなく、政治問題化していること自体に憤る。

ただし、話は逸れるが、靖国問題は既にデッドロックから抜け出していると僕は思う。本来靖国問題というのは、端的に特定アジアと日本のメディアのマッチポンプだったわけだが、2005年くらいから様子が変わってきた。それまで靖国問題は中韓に必要だから起こされていたのが、中韓政府にとっても懸案になってきたのだ。結果、靖国問題は両国政府の外交カードになった。既に「靖国問題は中韓の外交カードである」という認識は古い。日本と中韓政府は、恐らく安倍政権発足時に、何らかの合意(靖国問題という外交カードを同時に捨てる)に達している。

日中韓の共通敵は、自国のメディアだ。しかしその中でも日本のメディア。中韓大好きだった日本のメディアは、愛した中韓政府によって既に軽蔑され、捨てられた(今後も他の場面では利用されるだろうが)。安倍が「靖国に参拝(献花でも玉串でも何でもいい)するかどうかいわない」と言ったとき、日本では右からも左からも批判が起こる。何で?左の人が本気で怒るのは理解できない。アジアに配慮?安倍のこの態度は中韓との合意の上だよ。そんなの当たり前だろ。右の人が怒るのはまだ理解できるが、靖国に関しては小泉の行動こそが安倍の思想だ。って保守派なら分かるだろ。「小泉は参拝するのに安倍はへたれ」的感想が2chを覆っているが、ずれまくり。安倍は中韓に配慮しているのではない。メディアの力を排除しようとしているのだ。ネタとベタを使い分ける。日本国民が安倍の思想を知っている限りにおいて、我慢していると知っている限りにおいて、有効なバーターを引き出せるなら、参拝しないことも許容しよう。ただし、保守派として、最初から靖国参拝に反対する人間は信用できない。

安倍の対応は日中韓にwin-winゲームを構築している。態度の曖昧さはメディアを無化する。安倍が戦っている相手は中韓ではない。靖国問題の最大の戦犯であり、最もアジアの安定を拒んでいる日本のメディアだ。しかしそれに日本国民が気付かないので、日本の1人負け状態になっている。まあ、それでいいや。安倍は歴任中はバッシングを受けてもいいという結論に達したように見える。自民の膿を出して、重要法案を通して、下らないことでバッシングされて消えればいい。数十年後に評価されればいい。

閑話休題。というか逸れた内容の方が多い気もするが、最近靖国に行けるようになったという話。80年代のメンタリティは厄介だけど、参拝して参拝した自分への満足みたいなのが生まれるのも避けられないけど、変な義務感も生じてきたけど、まあ、それでいいや。

中途半端だけどこの辺で。

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2007年08月14日

80年代のメンタリティ2

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前回から続くこの文章を書こうと思ったのは、とある小説を読んだからだ。『1000の小説とバックベアード』。第20回三島由紀夫賞を獲った作品だ。

ストーリーの概略はこんな感じ。新潮社のサイトから。
僕は「片説家」。「小説」と違って、個人のリクエストで、その人のためだけに物語を書くのが仕事だ。いや「片説家」だった。昨日、解雇されたのだ。途方に暮れる僕の前に、自分のために「小説」を書いて欲しいという女性が現れた。しかも、失踪しているという彼女の妹は、かつて僕がいた会社が、片説を渡した相手だという。

西川美和の『ゆれる』という傑作(映画で観たが)を抑えて三島賞を獲っただけでなく、小説の中で小説について考えるというメタ的な構図に興味を引かれて手に取った。近頃僕は、そういうものが読みたい気分だったのだ。他の人間が、空中から自分を見ている様子を見てみたい。

しかし、読み出して困惑した。この物語・文章が受け入れられる理由が分からなかった。いや、三島由紀夫賞を選ぶ連中が受け入れたとしても、僕は受け入れられなかった。思えば本屋で平積みされている表紙を見た段階で臭かった。こんなに読みにくい小説も珍しい。80年生まれの26歳が書いた小説は、「21世紀型『悩める作家』」と評されていた。読み終わった後、その文句が実に的を射ていると思った。読んでいると鏡で自分の顔を見続けるような吐き気を覚えたからだ。

小説から抜粋。
くさくさしてきたので、わざと暴力をやってみよう。
空のワイン瓶を最大限の力を込めて投げた。
ワイン瓶は壁に激突して中途半端に割れた。

家族、宗教、人生、仕事、社会、恋愛、戦争…そうしたものに興味はないし、小説の題材にしたいとも思わない。書店に並んだり文芸誌に掲載される本物の小説家たちのように、わけのわからない創作衝動に駆られたり、書かずにはいられない精神状態に陥ったり、心の叫びが爆砕寸前になったり、書かなければ死にそうになったり、なぜか書かずにはいられなくなったり、書くつもりはないのになんとなく書いてしまったり、書けないことを知っているのにそれでも書いてしまったりはしない。

書きたいことがない。

綺麗なものだけを見ていたいから、自分を穢した。
綺麗なものに到達するために、茨の道を選択した。
綺麗なものがほしいから、悪と悪と悪に染まった。
ずるい。
そんな簡単に幸福にさせないぞ。

人間は年齢を重ねるたびに完成されていきますが、私はそうした人生に、なんの興味もありません。どんどん逆行したいのです。純粋な間違いをおかしたいのです。私は私の間違った思想を信仰し、その結果として失踪しました。

やがて模倣をするようになり、さらに模倣自体を楽しむようになり、最終的には他人の物語によって自分自身を語るようになり、嫌っていた評論家連中と同じ種族になっていると自己嫌悪になりながらも仕事を続けているうちに、本当に自分自身を語っているのか自信が持てなくなってしまい、

人間は、自分に才能がないことにかならず気づく。自分が天才じゃないことにかならず気づく。でもそのときに屈服するな。あきらめるな。逃げるな。つらくても可能性がゼロでもふんばれ。笑うやつがいても無視しろ。なぜならそいつも才能がないからだ。

…うそ臭い。そう思っているのに合わせようとするから、だめになる。演技が入る。教科書の受け売りになる。真剣にやれなくなる。白ける。遊びが入る。格好をつける。疑わしくなる。にせの告白をする。虚栄を張る。魂が入らなくなる。自分の文章を馬鹿にする。自分の思想を馬鹿にする。心の味を、死の味を、そんなことで書けるはずがない。

最後の引用なんて80年代性そのものだ。自分のことを馬鹿にしながら、自分のことを語る。他の引用もそうだ。こういった内容そのもの以上に、実際に文として書いてしまうということの「異常さ」がある。やる前に定型を並べ立て、そのどれでもないことに安心して落胆し、自分がそのどれかに嵌れば「客観視」が首をもたげて熱を奪う。自分は定型を消費したいだけじゃないか?一度始まった疑問は無限に後退し、終わらない。

『1000の小説とバックベアード』では石川啄木の『弓町より(食ふべき詞)』が引用されている。
自分でその頃の詩作上の態度を振り返ってみて、一つ言いたい事がある。それは、実感を詞に歌うまでには、随分煩瑣な手続きを要したという事である。たとえば、ちょっとした空地に高さ一丈位の木が立っていて、それに日が当っているのを見てある感じを得たとすれば、空地を広野にし、木を大木にし、日を朝日か夕日にし、のみならず、それを見た自分自身を、詩人にし、旅人にし、若き愁いある人にした上でなければ、その感じが当時の詩の調子に合わず、また自分でも満足することが出来なかった。

この感覚が、詩人でも小説家でもない多くの人間に共有されるのが80年代だと思う。現実生活において、常にこのような感覚が持ち上がる。曝されやすい分、慣れるけど。

片説家を否定しながら片説を書き、小説を懐疑しながら小説を書く。問題は、対象となる世界や方法論にあるんじゃなくて、当然、自分にある。どうにかなるのか。

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2007年08月13日

80年代のメンタリティ1

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80年代のメンタリティというのが存在する。といっても他の80年代生まれに共感されるかどうか分からないのだけれど、僕がこれだけ感じているのだから、他の人も感じていないはずがない、なんて思えてしまうんだからしょうがない。

それを一番上手く表しているのが今まで何度も紹介しているRADWIMPSというバンド(の楽曲の歌詞)なのだ。小説にせよ、映画にせよ演劇にせよ、キャラクターの造形に共感することはあるけれど、RADのボーカルである野田洋次郎の思想に僕は共感しない。共感ではなく、僕はそれを知っている。僕を説明しているように感じてしまう。

「セツナレンサ」から歌詞を抜粋。ちなみに野田は全楽曲の作詞・作曲を担当している。84年生まれの22歳だ。
楽しくないのに僕たちは 心に黙って笑えるから
悲しくないのに僕たちは どこからか涙流せるから

昨日守ってたナニカをね 明日は壊してしまうけど
昨日交わした約束もね 明日は破ってしまうけど

今の僕は ここにいるよ 大事な人もいるんだよ
守っている約束もね 今は 今は 今は あるよ

優しくないけど僕たちは 誰かを守ってみたいんだ
寂しくないけど僕たちは 誰かと笑っていたいんだ

虚しくないのに僕たちは まん丸い月を見上げるのは
誰かに僕を見ていてほしい 嘘つきな僕を見ていてほしい

切なくないのに僕たちは 悲しい歌聴きたくなるのは
誰かに僕が似ていてほしい 嘘つきな僕に似ていてほしい から

80年代生まれは90年代に思春期を体験している。既にバブルは弾け(経済的には「失われた10年」)、酒鬼薔薇とオウムと阪神大震災が 当たり前のものとしてそこにあり、エヴァと援助交際と9.11が並列していた。けれど僕はカタストロフィックに事態を捉えることはしなかったし、思春期にありがちな通り、物語に人格形成の影響を受け(もちろんエヴァだ)、人間(=自分)不信ぶって、「でも結局人は繋がらなきゃね、痛いけど」的結論を出して満足していたのだ。

けれど、恐らく周囲の状況は分析も言語化も出来ないやり方で僕に色を塗っていった。「時代の閉塞感」なんて僕は感じなかったけれど、オウム的なものも酒鬼薔薇的なものも、理解不可能なものではなくて理解可能なものに近かった。というより、ありうる事態として学習した。エヴァは聖書だったし。そういった暗さ(便利な言葉!)は否応なく入り込んでいて、今になって僕はそれを指摘できると同時に、異常事態を食べて自分の血肉に出来てしまったことに驚く。

80年代以降の情報化社会は、オリジナルの前にイメージが先行する状況を作り出したが、90年代以降、オリジナルという概念自体が消える状況が現出してきた。自分が「オリジナルだと信じれない」という感覚だ。これは個性とは別次元の話で、情報網の整備によって皮肉にも画一化された情報がもたらす、思考パターンの画一化だ。

僕は、80年代は、異常性も、特異性も、オリジナリティーも信じない。コピーと代替可能性がそれに先行する。と、経験で知っている。全ての出来事は、起きた瞬間、典型・定型になる。日常に埋もれるということではない。日常だということだ。抽象的な言い方になってしまったが、現実の生活では次のような不愉快が生まれる。「僕が思いつくことは/することは、誰でも思いつく/する」「僕は僕の感情を信じれない」という感覚だ。(言うまでもないが、「ゲーム4」で書いたような「権力による自発性の演出」とは別のレベルの話。)「そのもの」ではなく、「そのものっぽいもの」として「そのもの」を見てしまう。例えば僕が誰かに振られたとして、僕は「誰かが誰かに振られる」という定型を先行させ、それに僕を当てはめる。現実が、イメージの代入物になる。

自分の嘘っぽさ。何をしても先行イメージの消費に陥る。本気になれないんじゃなくて、本気を信じられない。だから、楽しくないのに笑って、悲しくないのにまん丸い月を見上げることしか出来ない。悲しくないのに泣いて、切なくないのに悲しい歌を聞きたくなる。「定型の外側に出られない」と言いながら、定型に憧れ、自分から縛られることを望む。イメージを逃れられないという強迫観念が、自らをイメージに嵌め込む。嫌なのに、嫌だから嵌ってしまう。ある意味では自分を客観視し過ぎるわけだが、客観視というよりは「乖離」という言葉が近い気がする。

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2007年08月12日

ゲーム4

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今の君にはゴールが見えない。

君の直観は正しい。君は十分ゲームに精通してきた。24年。如何にこのゲームがマジョリティの信じる「ルール」とは無縁に動いているか知っただろう。暴力を一部の人間は振るうことが出来、罰されないことを知った。暴力と経済力・信頼は互換性があることを知った。道徳により莫大な資産を築くプレイヤーがいることを知った。経済力と信頼は互換性があることを知った。自分が望んでいた多くのものが、一部のプレイヤーに望まされていることを知った。君が見つけるものは用意されているものだと知った。上級者は顔を出さずに「ルール」の外側で戦っていることを知った。プレイヤーの公正さ、自由、反暴力の思想こそが、上級者のゲーム進行を最も強化していることを知った。そして何より、多くのプレイヤーがそのことに無関心にゲームを行っていることを知った。

君の直観は正しい。君は今危険な場所にいる。そこより先に進むと、君は自分を、僕を呪うことになるだろう。いや、今でさえ、僕を憎んでいるんだね。知らなければ幸せでいられたのに。知らなければ、自分で選択していると思えていたのに。ゲームの構造は不透明だ。知識と論理を持つ人間だけがそこを覗きこめる。けれどそこにあるものは、闇だ。想像を絶するゲームがそこでは行われている。志を持った人間ほど、その事態に気付き、構造の強固さに愕然とするだろう。

君はそこに至り、あまりの暗さと、自らの圧倒的無力に絶望する。自らの身体・金・信頼リソース程度では構造は変えられない。他の人間に伝えようにも情報は統制されていて、逆に自分が嘘をついているように見られる。真の上級者が誰かも分からない。そして君は心を折られる。

それがゲーム上級者により最後に張られた罠なんだ。精神的な去勢。実に良く出来たゲームだよ。構造に気付かない人間は、上級者の与えた枠組みの中で自発的に、喜んで生きる。でもね、それはそれでいいんだ。軽蔑してるんじゃない。ただ事実として、間接的に上級者を利している。そして気付いた人間は、気付いたことで心を折られる。心を折られた人間は、二度と立ち上がれない。何故なら、無理矢理押し留められたのではなくて、状況を知って自ら絶望したからだ。自発的に矛を収めたからだ。


話は終わりだ。何でこんな話をするのかって?君は僕に似ていたからだよ。僕の二の舞になってほしくないからだよ。今の僕にはゴールが見えない。僕はもう、心を折られてしまったんだ。コントローラーが自分の手にあると信じれなくなってしまった。最早自発性を信じれないんだ。しかしこのままでは、数年後の君もそうなる。ゴールを本当に見失う。君はどうすればいいのか?構造から目を背けてはダメだ。君は既に踏み出し、もう戻れないんだ。君は構造を見据えながら、それでも絶望しないという道を選ばなくちゃならない。それは本当に困難だ。知るほどに、心に血の黒い染みが拡がっていく。けれどそれを抱え込んだまま、ゲームを続けるんだ。公正さ、自由、反暴力、相手に用意されたツールを利用して自分と大切なものを守るんだ。そして時には不公正と無秩序と暴力を使う勇気を、道徳との決別を、経済力と信頼を暴力に変える不誠実を受け入れるんだ。たった一つを守るために。何が大切なものかを忘れなければ、僕はそれを肯定するよ。

ちくしょう悲しい。辛い。無念だよ。でも、もう立ち上がれない。あまりに無防備に近付きすぎた。君は慎重に近付くんだ。そして忘れるな、君が最後まで持つリソースを。それは身体でも金でも信頼でもない、君の意思だよ。僕はもうゲームをおりる。君に全部伝えたからね。だから君はその意思で僕を殺すんだ。弱虫な僕を。心折れた僕を。そして僕は君でやり直そう。

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2007年08月11日

ゲーム3-2

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ゲームの初級者は相手の思考を読み、事態を解析する。ゲームの中級者は初級者が解析したくなる事態を自分で作り出し、相手に思考させる。では、ゲームの上級者は?

例えば、君がAで、君から見た状況がB・Cが○、D・Eが×の時、君はどうしたらいい?これこそどうにもならない状況だと思うかい?

ゲームの初級者は、自分以外の誰かが手を挙げて正解を答えたら、その逆を答えればいいと気付くだろう。説明は省くよ。ゲームの中級者も、この場合同じように動く。けれど、上級者は違う。誰も手を挙げていない状況で自分が○だと言うことが出来るんだ。何故かって?最初から自分に配られた紙の記号を知っているからだよ。上級者は、最初に頭に紙を掲げる前に、自分の紙を盗み見ている。

しかし、その上で、手を挙げないんだよ。この状況で自分が何か一番最初に分かるのは不自然だからね。状況を変えて、もし君=A以外の誰か、例えばBだけが○で、君も含めて他の全員が×だとしよう。その状況でBが手を挙げなければ、Bは誰かを嵌めようとしているわけだ。中級者の論理でね。それを上級者のAは知りつつ悩む振りをする。失格者を待つ。

そんなのは卑怯だ?そうだ、卑怯だ。しかし上級者は、公正を望む心を食い物にするんだ。君が公正を望むこと自体、上級者が設定した感情なんだ。出会った時に言ったよね。「ルール」設定者は道徳を占有しているって。「ルール」の中で戦おうとする公正さこそが、上級者の望んだ事態なんだ。不公正は暴かれる?本気でそう思うのかい?情報を握っているのは上級者なんだよ?

ただね、不正をするのが上級者だと言いたい訳じゃない。例えば他のやり方として、ゲームの主催者と関係を作り、予め答えを教えてもらう方法がある。これは不正じゃない。何故なら、ゲームの答えを聞いてはいけないという「ルール」はないからだ。まあ、そのような「ルール」があっても上級者はやるだろうけど。大事なのは、「ルール」の外側で既にゲームは終わっているということなんだ。初級者や中級者は、原理的に上級者に勝つことは出来ない。カジノでカジノを破産させられないようにね。

ゲームを上手くやる人間は、人の感情を操作する。都合のいい情報を流し、適度な謎を作る。他の人間にその謎を解かして、満足させてやる。上級者への不満・不安もきちんと持たせてやる。人は、不満を口にするだけでも満足できるんだ。「不満があるけど言いたい事は言える」という満足だ。言いたい事を言える自由や、感情を表現できる自由は、上級者が用意した、不満を発散させる装置なんだよ。けれど上級者は暴力の自由だけは許可しないような「ルール」を作る。そして、ダメ押しに「暴力はいけないことだ」という道徳を作る。命を賭けた暴力は物理的に防ぎようがないから、心理的に防ぐしかないんだ。

公正さと自由を与えること、それらを向こうから望ませること、それこそが上級者のゲームのやり方なんだ。そもそも、どうして明文化した「ルール」に違反したら、罰を受けなきゃいけないんだ?そんなの自明じゃないんだよ。でも「ルール」に束縛されている側が、それが当たり前だと思っているんだ。もちろん上級者は始めから「ルール」の外側にいる。

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2007年08月10日

ゲーム3-1

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こんなゲームを想像してみよう。5人の人間がいて、5枚の紙がある。1人1枚ずつ紙を受け取り、その紙を自分は見ずに、他の人には見えるように頭の上に掲げる。各紙には○か×が書かれているが、5枚全部が○もしくは×ということはない。自分の紙に書かれているのが○か×か分かったら、手を挙げて答える。正解なら次のゲームに進める。最後まで当てられなかった人間、もしくは答えを間違った人間が1人失格となる。

5人をA、B、C、D、Eとしよう。君はAだ。君から他の人が掲げた紙を見たらBが×、C・D・Eが○だった。ゲームが始まってもすぐに手を挙げる人はいない。さて、君はどうすべきだろうか?

これは、ゲームの構造を考える上で、とてもいい問題なんだ。ゲームの「ルール」をどこまで理解しているかのいいテストにもなる。


解説をしよう。君ならどうする?「手を挙げて『×』と答える」?でもそれじゃあゲームの初級者なんだ。もちろん、「他の4人全員が○ならAは×だと分かるけど、一人でも×が混じっていたら自分が何かは分からない」なんて言う真の初級者に比べたら、遥かにマシな初級者だけどね。君はこう考えた。誰も手を挙げないということは、誰から見ても「他の4人が同一の記号」であることはないということだ。つまり、×のBから見ても、全員が○ということはない。だから、自分は×なんだ、と。

その考え方は正しい。しかしゲームの中級者は罠を張る。よく考えて欲しい。君が本当は○だったとしよう。つまりBから見たら自分以外の全員が○だ。Bは×に決まっている。その時Bは手を挙げるだろうか?僕がBなら挙げないよ。何故かって?君を失格にさせるためだよ。いいかい、ゲームはこれで終わりじゃないんだ。次のゲームがあるんだよ。Bの立場は圧倒的に優位なんだ。手を挙げて「×」と答えれれば勝ち抜け出来る。けれど、その後どうなる?結局最後まで答えられずに残るのは愚鈍な人間だよ。それじゃ折角Bが優位である旨味がない。だからBは罠を張る。この罠には、賢い人間が率先してかかる。B以外の全員が○という状況で、Bが手を挙げなければ、君がしたような思考プロセスで、誰かが「私は『×』だ」と答える。これで1人を失格に出来る。その1人は愚鈍じゃない、B以外の4人の中で、恐らく最も頭の回転が早い人間だ。これこそが「優位」の使い方なんだ。

賢い人間は、論理と推察で隠れた状況を暴くことができる。そうして見つけたものは、自分では疑えないんだ。隠されていた真実は、正しい。正しいから魅力的だ。魅力的だから疑えない。そう、自分で見つけた「ルール」は疑えない。自己否定に繋がるからね。中級者はそこを突く。そこに罠を張る。何もない場所にわざと隠れた状況を作り、他の人間に「気付かせて」やるんだ。これが相手の思考を操作するってことだ。知的優越をこちらから用意して、相手の自尊感情を利用する。

もちろん、Bがここまで考えるという保証はない。本当にAは×で、Bには判断がつかないのかもしれない。けれど、Bが罠を張っている可能性があるということを考えた上でAは判断しなければならない。Aの最善手は、他の人間が1人答えるのを待つことだ。Aが○なら、A・B以外の人間からは○2つ・×2つが見えるから、身動きがなかなか出来ない。つまり、誰も答えなければ、Bがどういう思惑をしていようが、Aは○の可能性が高い。全員が賢いという状況は考えにくいからね。けれど、Aが×なら、B以外の全員がAと対等の立場にいる。そうであるなら、しばらく経たないうちに誰かが状況に「気付いて」、君が答えたようにね、「私は『×』だ」と答える。それで失格にさせればいい。何にせよ、一番最初に「私は『×』だ」と答えてはダメなんだ。ここまで思考が至り、中級者になれる。中級者は、分かっているのに分からない振りをするプレイヤーと、分かっていないのに分かっている振りをするプレイヤーまで考慮する。

ゲームの重層性は、「振り」と「演技」から生まれるんだ。

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2007年08月09日

ゲーム2

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やあ、また会ったね、覚えているかい。忘れるわけないって?嬉しいよ。でも君は落ち込んでいるみたいだね。どうしたんだい?…へえ、そうなんだ。まあでも、こっちの話をしていいかい?

君がこのゲームを始めてからもう20年が経った。僕らが会ってからはまだ数年だけどね。…長かったろう?でも本当に一瞬だった。光陰矢の如しってヤツだ。ところで、「ゲーム」について、「ルール」について少しは分かったのかい?

ゲームを始めて20年、多くのプレイヤーは最初に道具を磨く。君もそうだったろう?他のプレイヤーから「ルール」を教わり、一先ずそれを正しいことにしてそれに従った。その過程で君は道徳という力を得たんだ。…そうだね、君はきちんと20年分、ゲームについて賢くなった。人が言う「ルール」を信じなくても、従ってしまえばその「ルール」を認めたことになるんだ。今の君はそれを知っている。「ルール」は自己再生産する。メタ・ルール。久しぶりに聞くだろ?

そして君は大きくなった。ただ、身体は成長したけれど、君は道徳の中で学んでしまっただろう。暴力は実際の力としては使えないということを。暴力の行使により損われる信頼は大きすぎるからね。だから身体を労働により経済力や信頼に転嫁する。身体、金、信頼の互換性も学んだよね?まあこれは、ゲームの初歩も初歩だけど。全ては、比較だ。信頼を失うのを恐れないのであれば、暴力は確信的に振るわれうる。そういう人を見もしただろう?そして君は軽蔑しただろう?そんな風に人から信頼されなくなるのは嫌だろう?だから、君は暴力を振るわない。

…当たり前だ?違うよ。暴力を振るわないことは自明じゃない。君は暴力を振るわないことを自分で選択していると思っているだろう?君は暴力を振るえないんだ。暴力だけじゃない。他の多くの道徳に反することを出来ない。それで満足だ?まあ、意固地にならずに聞きなよ。新しいメタ・ルールを教えてやるからさ。いいかい、「ルール」ってのは毒を持ってるんだ。それはね、習慣化から来る愛情だよ。多くのルールに君は反発しながら、疑いながら、従う振りをしてきたんだ。信頼という力のためにね。それを君は自覚していた。にも拘らず「ルール」ってヤツを、君は愛してしまっただろう?いつの間にかその「ルール」が当たり前になり、愛着さえわいたんだ。というより本当は、暴力と道徳を比較する時点で、君はもうメタ・ルールに乗っかっているんだが、そこまで話を戻しても仕方がないか。乗っからざるを得ないからこそメタ・ルールなのだしね。

話を戻そう。「ルール」とずっと一緒にいたら、いざという時にそれに逆らえないんだよ。「ルール」は長い時間をかけて、従う振りをする者の心にも入り込む。これは抗えない。ということは…そう、メタ・ルール。で、「ルール」設定者は、それを前提として「ルール」を作っているわけだ。でもこれは悪いことばっかりじゃないんだよ。

君は人を愛したことがあるかい?何のために?落ち込んでいる君は何をしてあげられた?君がその人の為に出来たことは色々あっただろう。でも大切なことはね、「ルール」の刷り込みなんだ。二人が最終的に離れ離れになったことは結果だよ。そうじゃない、何を残せるかなんだ。「最後まで君の傍に立つ人間がいる」という「ルール」を如何に刷り込めるか。君がいなくなった後に、君がその腕で抱きしめられなくなった時に、君がその手で彼女の涙を拭えなくなった時に、その「ルール」が彼女のゲームを包むように。彼女が自分で涙を拭う時、重なるように思い出すように。もう何もしてやれない時に匂うように。「ルール」は行動レベルで人を束縛するが、長年の「ルール」との共存は感情レベルで人を束縛する。 …もう言わなくても分かるね?

20年間の蓄積。君は経済力も得たよね。もしくはその可能性を得たはずだ。もう十分「ルール」を設定できる。それは個人的な領域かもしれないけど、相手のゲームに関わるに十分な大きさになったんだよ。君が抱きしめるのは、相手の未来なんだ。未来の記憶なんだ。少し説教臭くなっちゃったけど、大切なのは「ルール」の反復だよ。習慣化したら、もう人を信じるしかないんだ。

君と再会するのは何年後かな。これから色んな世界を知るだろう。次に君がぶつかりそうな壁は、「ゴール」設定かな。

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2007年08月08日

ゲーム1

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ゲームを始めよう。「ルール」は分かっているね?何、分からない?そうだね、そのような台詞が出る時点で君は分かっていない。「『ルール』を分かっている振りをすること」が「ルール」の一つなのだよ。このア・プリオリなメタ・ルールに気付いていないことは許されない。誰も教えなくても知っていなくてはならない。知らないのなら君の落ち度だよ。

本当はいけないことだけど、哀れな君のためにヒントをあげよう。君は今からあるゲームに参加する。文字通り命を賭けたゲームだ。そこで君はある目標、ゴールに向かうことになる。勝利して得られるものは「満足」だ。「ルール」は明文化されたものとされていないものがある。明文化されたものに違反すると君は罰を受ける。罰には身体の拘束と金銭の没収がある。明文化されていないものに違反すると君は信頼を損う。そう、君がやり取りするものは、君の身体、金、信頼だ。しかしその「ルール」が分からない?…君は本当に何も分かっていないんだな。厳密に言えば「ルール」は誰からも教えてもらえない。ゲームの中で自分で類推するしかないんだよ。おっと、人が言う「ルール」を何も疑わずに信じるなよ。「ルール」は信頼と交換できる。これもメタ・ルールの一つだ。「ルール」はマジョリティが「ルール」と考えるものだ。これもメタ・ルールなんだ。

ゲームに勝つには、如何に自分に有利なルール設定をするかが重要になる。ではここで今までのことを理解しているか問題を出すよ。マイノリティで勝者になりたければ、どうしたらいいか分かるかい? ………。君が使えるものは身体、金、信頼しかない。「ルール」は信頼と交換できるように、身体や金とも互換性がある。暴力と経済力、そして道徳こそがルール設定の力となるんだ。マイノリティは君が想像する以上に、実はルール設定において不利じゃないんだよ。マジョリティが考えているものが「ルール」だけれど、「ルール」を作るのは決してマジョリティじゃないんだよ。暴力と、経済力と、道徳を占有する人間なんだ。そして、それらを持っている「振り」をするだけでもなかなかの力になるんだよ。もちろん、「持っていない振り」もね。

教えてくれてありがとう?う〜ん、結局のところ、君は何もわかっていないような気がするな。僕が本当のことを言うはずないじゃないか。僕もゲームのプレイヤーなんだよ。僕は僕に都合の良いことを言うんだ。僕の道徳的な気持ちよさも含めてね。君もこのゲームで本当のことを言う必要はない。暴力、経済力、道徳、そのどれよりも人を容易に動かすのが情報なんだ。むしろ前3者は情報を作るために用いる手段でしかない。自分に都合の良いルール設定のためなら、情報を操作していい。分かるかい?他の人間がその「ルール」を望むように仕向けるということだよ。ただ、勘違いして欲しくないが、利己的になれと言ってるんじゃないよ。それは最終的な目標である「満足」を遠ざけることになるかもしれないからね。自己犠牲のないところに「満足」はないよ。

さあ、ゲームを始めよう。…え、嘘を付くな?…そうだよ、ようやく分かってきたみたいだね。君は最初からゲームの内側にいるんだ。言い直すよ。ゲームを再開しよう。

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2007年08月06日

反復

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昨日に夢を託せば後悔で 明日に夢を託せば希望で
でも今日の僕に夢を託して何になるの? だから
うずくまって 閉じこもって 明日を待っていたんだよ
だけどなんで 明日になってみれば今日がまた始まるの?
―――RADWIMPS「夢番地」

・反復における小さな差異を取り出して、虫眼鏡で覗けばいい。そこにどんな意味だって見つけられる。どんなに平均的な日々だって、自然発生的なフラクチュエーションがあるだろう。…って本当か?「あなた次第」で生活は生き生きと?明日はどんな意味を見つけようか?

・反復は多くの場合、自己目的化する。しかも、当初の目的が忘れ去られないまま、自己目的化する。反復は調和であり安心だから。時間を埋めるから、無時間性だってもたらしちゃう。ルーチンはルーチンであることだけで価値がある。差異なんて必要ないよ。

・自己目的化した反復は多くの場合、麻薬的陶酔を生む。メタ的に、自覚的に、陶酔の為に反復する。自己目的化が目的化され、無目的性と非合理さが高揚を齎す。

・現代芸術が反復なり、消費なりをコンセプトとするなら、現代社会で反復・消費されるものは何だ?オリジナルか?それとも「オリジナルに先行するコピー」か?だとすれば、「オリジナルの存在しないコピー」でもいいだろう?

・オリジナルと一回性にさよならを。コピーと反復に強度を。
空虚で美しい、形式的な身体性を。磨耗と摩擦熱を。反復するボレロを反復するように。

・ほら、なんか満ちてきた。

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2007年08月03日

時をかける代償

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タイム・リープもので大人を納得させることが出来るテーゼは決まっている。「運命は変えられない」ということ、「現実は現在で変えるしかない」ということ。

過去に戻って現在の不満を解消できるように操作したとする。教訓的な物語では、二つのパターンを採用する。一つは、タイムパラドックスによりそもそも過去を変えられないというケース。もう一つは、過去は変わるが、めぐり巡って現在は変わらない、もしくは他の予期しない不幸が現れるというケース。

二つ目のケースは、より大人向けだ。自分が幸せになる変わりに他者が不幸になったり、何かを救う代わりに他の何かを犠牲にするという状況は、タイムリープ出来るが故の苦悩を生む。現実に追随しない能力を持った人間だけの、「選択できる」という苦悩だ。ここにはドラマがある。

現在にある「悲しさ」を除去しようとしたのに、「悲しさ」以外のものも除去されてしまうジレンマ。(例えば、僕が医者になる前に数年置くという選択を否定すれば、卒業後に出会った人間との出会いを否定することになるだろう。)都合よく自分にとって要らないものだけを否定することは出来ない。

そう、タイム・リープは皮肉にも、否定しようとした現在の大切さを痛感させる。そこから主人公が進む道は3つある。それでも現在を否定するか、現在を仕方のないものとして受け入れるか、現在において現実を変えようとするかだ。そして嬉しいことに、3つ目の選択は、タイム・リープが出来ない人間にも出来る。この場合タイム・リープは、物理的世界ではなく主人公の精神を変革させるための手段と位置づけられる。

そんな教訓的な一般論を地で行ったのが、最近までフジでやってたドラマ『プロポーズ大作戦』だろう。主人公は愛する人の結婚を止めるため、何度も過去に戻り彼女をゲットしようとするのだが、その過程で「現在を否定することの傲慢」に気付く。大切な人たちの大切な感情を操作することの罪悪、起こってきた出来事への不敬に気付く。主人公は最後に「現実は現在で変える」という選択をする。宮部みゆきの『ブレイブ・ストーリー』もそうだ。自分にとって都合の悪いものだけを除去することなんて許されない。運命を変える旅の果ては、不都合・不条理な現実を受け入れるという成長だった。


しかし「どうしても受け入れられない現実」というものが存在する。それは「(突然の、不条理な)死」だ。選択できてしまう権利を持ったタイム・リープ者は、「現実は現在で変える」などと最早言えない。やり直し不可能な事態、しかしそれを変えると先のルールで他の誰かが大きな不幸になってしまう。僕が傑作だと思うアニメ版の『時をかける少女』や『バタフライ・エフェクト』は、それに対して明確な答えを出す。自分にとって大切なものを守るためには、誰かが不幸になるしかないという「不幸の転嫁システム」の中で、転嫁先を自分にするという選択だ。

自分以外誰も不幸にならないという形で物語を決着させる。その場合、如何なる不幸が「死」に相当するのか?もう二度と会えないという形の別れだ。大切なものを守るためには、自ら大切なものを捨てるしかない。象徴的に殺すしかない。相手を、つまり自分を。楽しかった日々は消え、もう会えない相手に「また会おう」と言う。徹底した現実の否定が、徹底した現実の肯定になる。「自分で捨てた」という記憶が、捨てたもののあまりに大きな価値を語る。僕は涙する。

つまり、『時をかける少女』『バタフライ・エフェクト』は心から素晴らしい。

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2007年08月01日

安倍と小沢

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首相辞任論、続投上回る 内閣支持29%で低迷

 共同通信社は30、31の両日、参院選の結果を受けて全国緊急電話世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は29・0%と6月初めの前回調査から6・8ポイント下落、不支持は59・0%と10・3ポイント増加した。安倍晋三首相(自民党総裁)は「辞任すべきだ」との回答が49・5%で、「続けるべきだ」とした43・7%を5・8ポイント上回った。

 参院選での自民党惨敗後も引き続き政権を担うと表明した安倍首相に対し、辞任を求める声が回答の半数近くに上ったことは、世論の風当たりの強さが表れたものだ。

 内閣支持率も低迷しており、参院選公示後の14、15両日行った電話世論調査(第4回トレンド調査)の28・1%を除けば、一連の世論調査で最も低くなった。

安倍にやめろって言ってる人って、何で言ってるの?
「もう、とにかくやめなきゃだめ、理由は良くわからんけど」みたいな雰囲気。


次期首相は?トップ小沢氏は若者に人気

 共同通信社の緊急電話世論調査で、安倍晋三首相の次の首相にふさわしい人でトップになった小沢一郎民主党代表は、20代の30・1%から支持を受けるなど若い世代で人気を集めた。市郡別では大都市で1位だったほか、郡部での支持率が高いのが特徴で、28・9%が小沢氏を「ポスト安倍」に挙げた。

 2位の麻生太郎外相は70歳代以上の人気が高く18・6%が支持。ただ、女性からの支持が男性より5・5ポイント低く、女性の支持拡大が次期首相レースのかぎになるとの見方もできそう。3位の小泉純一郎前首相は公明党支持層の21・4%から「再登板」を期待されているのが目立つ。

 また4位以下は、福田康夫元官房長官(8・6%)、菅直人民主党代表代行(8・4%)、岡田克也同党元代表(3・6%)の順。こうした常連組に混じって小池百合子防衛相が3・5%の七位と健闘し、昨年の総裁選に出馬した谷垣禎一前財務相(3・2%)を上回った。 (共同)

何で小沢なんだよ、若者www

名言録を挙げてみよう。
【小沢代表迷言録】

・「次の総選挙で変わらなかったら、おしまいだ。今度政権交代ができなければ、僕は政治家なんか辞めて田舎でのんびりする」@2003/11/19毎日新聞インタビュー・・・・辞めませんでしたw

・民主党代表選で「(一兵卒になっても頑張るという菅の発言を受け)売られたケンカは買うぞ。圧勝して菅を一兵卒にしてしまえ」@2006年4月4日周辺議員に語ったと報道される・・・・実は仲が悪いですw

・靖国問題について「僕は(合祀の仕組みが)どうなっているかよく知らないが、「名札」みたいなものがあるんだろう」@2006年4月10日毎日新聞インタビューで・・・・常識を知りませんw

・「小泉劇場」について「メディアは公正・中立の一線を越えた。自殺行為だ。片方だけを報道するから本当は選挙違反。私が国家公安委員長なら取り締まるところだ」@2006年4月10日朝日新聞等のインタビューで・・・・今回は民主が恩恵を受けましたw

・衆院本会議の欠席について「十数年前に心臓疾患で入院後、食事後すぐ仕事にかからないよう医者から忠告を受け、守り続けている。理解してほしい」@2006/5/09記者会見にて・・・・もう引退療養した方がいのではw

・北朝鮮のミサイル乱射を受けた経済制裁発動について「本気で言っているのかと問いたい。6カ国協議もあるのだから、話し合いのなかで解決させていくのが良いと、現時点では思っている」@2006年7月5日中国天津市で記者団に対し
 →みずぽや志井すら経済制裁容認。あわてて翌日制裁容認に転向。

・自らの過去の「核武装論」を批判されて「日本人の感情を逆なでし(核保有論につながる)偏狭なナショナリズムの議論を助長する。そうさせてはいけない(という意味だった)」@2006年12月18日党両院議員総会の冒頭あいさつで

・(年金問題について)「色々な問題が、私は素人ですけれども、色々な問題があるわけでしょう」@2007年5月30日党首討論で・・・・素人なら政治家辞めてくださいよw

・安倍総理に不明年金番号の件について申請があれば無条件に受理するかと聞かれて「何らかのチェックはしなければならない」@2007年5月30日党首討論で
 →「保険料を支払ってきた人たちの特定ができると思えない。『年金記録が消えた』という人たちの訴えは、基本的にこれを認めるという前提に立たないとなんの解決にもならない」@2007年6月5日松江市での記者会見で

・心臓に持病があるが、首相の激務への自信はあるかと質問され「野党の党首の方がよっぽど激務だよ」2007年7月6日毎日新聞インタビューにて・・・・そうらしいですw

・「当面は消費税率をアップせず、行政の無駄を省く」@2007年7月5日日本テレビNEWS ZEROで
  →消費税率を将来は10%程度まで引き上げるべきだとの持論は変わっていないとの趣旨の主張@2007年7月9日テレビ東京ワールドビジネスサテライト・・・・今度は4日間で記憶喪失ですw

・『引退発言』について「マスコミがやんややんや聞くから、私は答えているだけで、私から言っているわけじゃありません」@2007年7月11日日本記者クラブ主催の7党党首討論会・・・意味不明w

迷言はまだしも、年配の方に小沢の人気がないのは、ダーティなイメージがついてるからだ。
政治手法も、バラマキも、裏社会との癒着も、ある程度年をいっている人にも有名だが、
若い世代は知らないだろう。


もちろんメディアは擁護。
古館「自治労関係者がこれ程居て修正できるんですか?」(アリバイ作り)
ミンス「我が党は自治労に一番厳しい党です」(キッパリ)
古館「なるほど、頑張ってください」(納得)←俺笑た

確かさっきのテレビこんな内容だった… 古館一番大事なトコだろ???

本当、一番大切なところなのに…。

そしてこの意見も納得出来る。
マスコミは年金とかいう、理解不足の国民には判断不能なものを争点にした。
マスコミは最低だ。
こんなに経済はうまくいってるっつうのに、なんでかえる必要があるんだよ。
また旧自民時代のばら撒きに戻す気だよ、小沢は。

小沢が根こそぎ取ったんだろう。
政治屋の小沢が一番得意とするところだ。
結局今の民主は、野党の皮を被った旧自民でしょう。
今の自民は、小泉・安倍路線で、利益団体との関係を大分切っちまったからな。
だからこそ、日本が回復基調にあったんだけどね…
それも短い夢だったな。

小沢化とは、旧自民化だ。バラマキ。
赤城の農業政策を誰が知っているだろう?
誰が自民と民主の農業政策を比べただろう?


「新・郵政族のドン」片山氏落選で通信・放送業界に波紋

karayama.jpg 「新・郵政族のドン」と呼ばれるほどの影響力をもつ片山虎之助・自民党参院幹事長が参院選(岡山選挙区)で落選し、通信・放送業界に波紋が広がっている。NHK改革などで業界への厳しい姿勢を続けてきた竹中前総務相、菅総務相の路線に対抗するため、片山氏が頼みの調整役だったからだ。自民党内に「後継者」が見当たらず、業界内には「民主党にも働きかけよう」という声が出始めている。

 片山氏は初代総務相として業界への影響力を強め、自民党内で通信・放送産業高度化小委員長として仕切り役を務めてきた。「片山さんに代わる人物が自民党内にいない」(民放キー局幹部)、「『重し』を失ってしまった」(電話会社幹部)。業界関係者はショックを隠せない。

 通常国会で継続審議となった放送法改正案の提出前、菅総務相はNHKの受信料義務化について「受信料2割値下げとセット」との方針を打ち出した。NHKは「とても取り得ない」(橋本元一会長)と抵抗。これを調停したのが片山氏だ。橋本会長を国会の一室に呼び出して調整。菅総務相は結局、改正案への盛り込みを見送った。

 片山氏は「いろんな圧力のガス抜き役、防波堤」(NHK関係者)だった。NHKが9月に策定する経営計画に向けて値下げ論議が再燃しつつあるだけに、防波堤を失ったNHK幹部は「菅総務相と直接話し合うしかない」と不安げだ。

 民放では、番組捏造(ねつぞう)問題を機に菅総務相の主導で放送法改正案に放送局への新たな行政処分が盛り込まれた経緯がある。日本民間放送連盟は「番組への介入だ」と反発。片山氏が中心となって「自主規制が機能している間は発動しない」という留保条件をつけるように調停した。審議は秋以降に持ち越されており、片山氏抜きで「留保条件どころか、法案自体がより厳しい内容になって出し直しになるのでは」と危ぶむ民放幹部もいる。

 NTTについても、総務省は2010年に再分割についての是非を議論する計画だ。NTTは、片山氏が不在となれば竹中前総務相らが唱えていた再分割論が勢いを増しかねない、と恐れる。

 一方の民主党内には、放送法改正案の新たな行政処分について「言論の自由を侵している」という反対意見が強く、業界の意向に沿った主張もある。

片山と菅総務相のメディア規制も今回の自民党の敗因だと言われる。メディアを怒らせた。


そんな中面白いニュースが。
【政治】 小泉前首相「参院選、負けた方が面白い。気にするな」、麻生外相「心配ない。国のために筋通そう」…安倍首相に語った言葉★4

1 :☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★:2007/07/30(月) 22:11:21 ID:???0
★国のため筋通せるか 首相退陣せず「敵は『戦後レジーム』」

・「厳しい、苦しい状況だが、首相の責任を放り投げるわけにはいかない。国民との約束、責任を果たしていくことが私に課せられた使命だ」
 29日夜、自民党本部4階に特設された開票速報場に現れた安倍晋三首相は、きっぱりと退陣を否定した。中川秀直幹事長は辞表を提出し、青木幹雄参院議員会長も辞任をほのめかしており、首相への退陣圧力が今後強まることは確実だ。側近議員からも「潔く身を引いた方が再起しやすい」との声が上がるが、首相が頑なにイバラの道を進もうとしているのはなぜか−。

 「敵は『戦後レジーム(体制)』そのものだ。近づいてみると本当に高く険しい壁だけど、これを越えないと日本の未来は見えてこないんだよ…」
 開票日直前、首相は親しい議員にこう漏らした。厳しい逆風に落ち込んでいるかと思ったが、その表情は意外なほど明るかったという。そんな首相も開票1週間前は憔悴していた。連日の全国行脚にもかかわらず、自民党の極秘調査では、各選挙区の自民党候補の支持率は大幅に下落。年金記録紛失問題への批判に加え、赤城徳彦農水相の“絆創膏騒動”などが報道番組で連日、嘲笑を浴び、自民党不信は全国に蔓延していた。

 そんな中、首相は小泉純一郎前首相に電話をかけた。連日の遊説へのお礼が名目だったが両氏が連絡を取ることはまれだけに、首相には「藁にもすがる」との思いがあったのかもしれない。ところが、小泉氏は実に淡々としていた。「この選挙は『勝ってよし、負けてよし』だ。首相は何も気にすることはない。前に言った通りだよ」
 小泉氏が「前に言った」のは、3月7日夜の会合だった。小泉氏は「参院選は負けた方が面白いぞ。民主党の小沢一郎代表は自民党内に手を突っ込んでくる。民主党の反小沢勢力も黙ってはいまい。そうなれば政界再編だ」と断言し、「政権選択の選挙は衆院選だ。首相はそれだけを考えていればいいんだ」と結んだ。(>>2-10につづく)
 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/72005

※前:http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1185791128/

5 :☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★:2007/07/30(月) 22:11:41 ID:???0
(>>1のつづき)
 「自民敗北」をむしろ歓迎する小泉氏の考えは、4カ月間余りまったく変わっていなかったわけだ。小泉氏は選挙戦終盤に窮状を訴えてきた自民中堅を「参院1人区は小選挙区だから、風が吹けばひっくり返るのは当たり前じゃないか」と喝破した。

 中曽根康弘元首相も先週、首相官邸にメッセージを送った。「参院選でいかなる結果がでようとも、首相は自らの政治信条に従い、豪胆にやればよい」。中曽根内閣のスローガンは「戦後政治の総決算」。小泉内閣は「聖域なき構造改革」。安倍内閣の掲げる「戦後レジームからの脱却」はその延長線上にある。両氏はそれほどのテーマに取り組むならば、世論の反発は当然で、むしろ歓迎すべきだとの思いを伝えたかったようだ。

 「この状況で首相が退陣すれば、自民党が瓦解する。まさに小沢氏の思うつぼではないか」(閣僚経験者)との声もある。首相の盟友で、「ポスト安倍」の有力候補でもある麻生外相もそうした考えだ。

 7月6日の閣議後、首相執務室に立ち寄った麻生氏はこう切り出した。「うちのじいさん(故吉田茂元首相)の内閣では、参院で自由党(自民党の前身)が過半数を取ったことは一度もないってご存じでしたか?」麻生氏は、吉田元首相が、昭和26年のサンフランシスコ講和条約調印式に国民民主党の苫米地義三最高委員長を野党代表として同席させるなど、反対勢力をあの手この手で籠絡した逸話を紹介し、こう結んだ。「逆風とかいろいろ言われてますがね…。まったく心配いりません。お国のために筋を通せば国民は理解してくれますよ」。

 衆参が大きくねじれた状態で政権運営は可能か。野党に妥協を重ねながら政策を進めていくこともできるが、野党の土俵で相撲をとることになる。反発を覚悟で「戦後レジームからの脱却」を正面から国民に問う手もある。当面は内閣改造・党役員人事である。おそらく秋の臨時国会前には新内閣が発足することになろうが、その顔ぶれをみれば、首相が目指す道筋が読み取れるだろう。首相の舵取りひとつで、日本の命運は大きく変わる。(以上、一部略)

小泉面白すぎる。しかし、僕はこの記事を読んで一つの謎が解けた。
安倍が敗戦後落ち着きすぎているという点だ。
恐らく安倍は、選挙のずっと前から、敗戦を覚悟しシミュレーションしてきたのだ。
既に安倍は「何か」を吹っ切っている。
もっと言えば、支持率を気にせず、何かをしようとしている。
悪い意味では独我的だ。自分で自分を「民衆に理解されない指導者」として孤独に追いっている。
しかし、信長しかり改革は、圧倒的な反対の中で行われるのだ。
保守派としてそれに期待する。
今は嘲笑されていい。改革は理解を待っていては出来ない。20%の賛成があれば十分だ。


朝日VS日経・読売・産経 安倍続投めぐり社説分かれる
2007/7/30

自民党が歴史的大敗を喫した第21回参院選から1夜明け、新聞各紙の選挙に対する評価が出そろった。安倍首相は続投を表明しているが、各紙の社説は「安倍辞めろ」派と、「解散総選挙」派、「続投支持」派とに分かれている。

東京、毎日新聞は「総選挙で信を問え」

64あった自民党の改選議席は37議席にまで激減。宇野宗佑首相が退任に追い込まれた89年の36議席に次ぐ、歴史的大敗となった。にもかかわらず、安倍首相は「私の国造りは、まだスタートしたばかり。国民との約束、責任を果たしていくことが私に課せられた使命」などと述べ、続投を表明。連立相手の公明党も、これを容認する方向だ。

そんな状況に対して、一夜明けた2007年7月30日の朝刊の論調は、「安倍首相は退任すべき」との論を前面に押し出す社と、そうでない社とで分かれた。

例えば朝日新聞。1面には「辞任に値する審判」と題したコラムを掲載し、社説では「民意に背く続投表明」という中見出しを立て、今後の政局運営の困難さを指摘。「首相は1日も早く自らの進退にけじめをつける必要がある」と結び、暗に辞任を求めている。

西日本新聞はもっと「直球」で、社説に「民意は安倍政権を見限った」との見出し。本文中には「敗北の責任は、やはりトップが引き受けねばならない。それが筋である。安倍首相は地位に恋々とすることなく、自ら身を引くべきだろう」と、直接的な表現で辞任を求めている。
「衆院の解散・総選挙で信を問え」と訴える新聞も少なくない。

東京新聞は「『私の内閣』存立難しく」との社説を掲げ、「首相にも要望する。あなたはいまだ総選挙の洗礼を受けていない。ぜひ、速やかな政権選択選挙を、と」と書いているほか、北海道新聞も「政権をかけて戦うのはあくまで衆院選だと言うのなら、国民は総選挙を求めるしかない。首相は早期に衆院を解散し、国民の信を問うのが筋だ」と、同趣旨の主張を展開している。毎日新聞でも、社説の見出しに「衆院の早期解散で信を問え」とある。

産経は「民主党の責任は大きい」という大見出し

その一方で、「続投支持」に回ったのが、日経・読売・産経だ。
日経新聞の社説では「有権者の厳しい審判を厳粛に受け止め、謙虚な政権運営を心がける必要がある」とする一方で、参院で第1党に躍り出た民主党に対しては

「国会で何でも反対の方針をとったり、いたずらに政局を混乱させるような行動はとるべきでない。そのような無責任な態度は有権者の失望を招くだけである」
とクギを刺してみせた。

読売新聞の社説も、続投への決意を実現させるためには「選挙の審判を重く受け止め、民主党との協調も模索しつつ、態勢の立て直しを図らねばならない」と、続投を前提に、速やかな態勢の立て直しを求めている。

一方、産経新聞の社説では「民主党の責任は大きい」という大見出しを立て、与党敗因の分析よりも、民主党に対する、これからの議会運営について注文を付ける内容の方が目立った。

もっとも、夕刊紙・スポーツ紙には、そろって悲観的な見出しが並んでいる。日刊スポーツの1面には、ズバリ「安倍辞めろ!!」という大きな文字が躍っているし、夕刊フジは「『死に体』改造」と切り捨てている。
安倍首相にとって、当分は「進むも地獄、退くも地獄」という状況が続きそうだ。

まあ、そんな感じだろうな。各社の主張が良く分かる。
何度だって言うが、今回は政策の選挙ではない。
(前回衆院選は小泉劇場とは言え政策選挙だ。)


2chから感想二つ。
で? 民主党の自治労12人衆は全員当選したの?
公務員万歳!!社保庁万歳!!年金無罪!!になったわけ?

この状況で自治労候補12人もズラッと並べてみせる民主党の神経もスゴイが、
年金批判しながら、全く批判&報道しないマスゴミもスゴイw
国民に対する背任もいいとこだろ。

民主党もマスゴミも、年金のことなんかどーでもいいと考えてる証拠だろ。

久間の原爆発言だって、

  社会主義の核は防衛の核♪
  中国の核は綺麗な核♪

なんてトンデモサヨクな奴らが、自分らのこと棚に上げて袋叩きだし。

柳沢の産む機械だって、直後の向井代理母=産む機械そのものやっちゃった問題では、、
誰一人批判する奴はいなかった。

全く主張が一貫してない。 矛盾だらけのダブスタ野郎もいいとこ。

つまり、右よりの安倍を潰せりゃなんでもOK!ってことだろ。
イデオロギーマンセー選挙だったってこと。

日本の特権階級は、言うまでもなく公務員とマスゴミだ。
お仲間と言って過言でない。
まさしく中国や北朝鮮みたいなファシスト大好きサヨク仲間そのものだからな。

まあマスゴミに踊らされて、社保庁の主犯に1票入れた国民が一番アホなんだけどねw
主犯の自治労は笑いが止まらないだろうよwww
これで年金無罪は確定した。

699 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2007/07/30(月) 22:38:51 ID:ya/Ve40i
>>663
安倍チンが勝ってりゃ消費税うpもなかったかもしれんけどね。
ν即なんかだと「庶民から税金をすいとる悪辣な施政者」扱いだけど、
実際安倍の人事って、増税論者を外して経済成長優先論者を用いている。
増税派の財務省とも距離を置いてる。
竹中の話だと、消費税あげしなくてもいいっぽいとこまできてるらしい。

だけどこうなると、「嫌な仕事は全部安倍にやらせろ」と
ばかりにあちこちから消費税上げの圧力がかかるだろうね。


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posted by あゆ at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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